NFCフォーラム準拠の意義
NFCフォーラムの仕様は、ISO14443 TypeAはNFC-A, ISO14443 TypeBはNFC-B、FeliCaはNFC-Fといったメジャーなスマートカードの仕様を統合した次世代の非接触型スマートカードの規格です。規格仕様としては、ISO10373-6、ECMAなどで定義された仕様をもとに、仕様のチューニングされています。非接触するポジショニングテスト、物理レイヤからアプリケーションレイヤまでの仕様を明確にしていっています。旧来の仕様書では定義されていなったことが多いことは、互換性に対する正確性を明記されていっていると言うことになります。旧来のシステムに依存しない場合は、NFCフォーラムの仕様を採用していく可能性は秘めており、NFCを利用した製品やサービスでは、NFCフォーラムが注目され、採用事例が増えてきています。
NFCフォーラム認定プログラム
NFCフォーラム認定プログラム(「NFCフォーラム」機関において)が、NFCフォーラムの技術仕様に準拠して、NFCフォーラム認定製品との相互運用が可能であるという保証を提供しています。2013年2月時点では、NFCフォーラム準拠における上位レベルのデジタルプロトコルのみの認定が可能です(NFCフォーラム準拠のアナログのテスト仕様は明確化されていますが、NFCフォーラムの認定プログラムのフェーズではございません)。開発された製品は、NFCフォーラムの仕様に適合していることを確認することにより、NFCデバイスの動作の一貫性をサポートしています。
但し、NFCフォーラム認定プログラムに参加するためには、NFCフォーラムに準拠した仕様に基づくテストプログラムを利用して検証していきます。このプロセスを怠った場合、認証までに時間とコストがかかりますので、汎用なNFCフォーラム準拠のテスト環境を一式用意することをお薦めいたします。また、NFCフォーラム認証ラボ(第三者認証機関)で利用しているツールを利用することによって、互換性があるテストを提供することが可能です。
ところで、NFCフォーラム認定プログラムは、最終製品ではなく認定をとれます(EMVCOのテスト認証は最終製品です)。NFCフォーラム準拠の半導体チップ、周辺部品などでの認証が可能です。ビジネス上、NFCフォーラム準拠であることは、中間財でも可能です。
NFCフォーラム仕様
NFCフォーラム準拠のコンフォーマンス•テストを大きくわけて、物理レイヤとRFアナログ部分のアナログテスト(以下、「NFCフォーラムアナログテスト」)、デジタルプロトコルレイヤのテスト(以下、FCフォーラムデジタルテスト」)の2つがあります。
NFCフォーラムアナログテスト
- RFアンプ
- デジタルオシロスコープ
- AD変換器
- NFCフォーラムのリファレンスキット(3種類のリスナ、3種類のポーラ)利用
- NFCフォーラムのアナログテストスイート(ポーラーとリスナーのテストケース)
NFCフォーラムデジタルテスト
- グループ2.1:技術NFC-AとNFCフォーラムデバイスの設置
- グループ2.2:技術NFC-BとNFCフォーラム装置の設置
- グループ2.3:技術NFC-FとNFCフォーラム装置の設置
- グループ2.4:タイプ1のタグ(T1T)プラットフォーム
- グループ2.5:タイプ2タグ(T2T)プラットフォーム
- グループ2.6:タイプ3タグ(T3T)プラットフォーム
- グループ2.7:タイプ4Aタグ(T4AT)プラットフォーム
- グループ2.8:タイプ4Bタグ(T4BT)プラットフォーム
- グループ2.9:NFC-AとPEER2PEER
- グループ2.10:NFC-FとPEER2PEER
- グループ3.1:技術NFC-AとNFCフォーラムデバイスの設置
- グループ3.2:技術NFC-BとNFCフォーラム装置の設置
- グループ3.4:タイプ3タグ(T3T)プラットフォーム
- グループ3.5:タイプ4Aタグ(T4AT)プラットフォーム
- グループ3.7:NFC-AとPEER2PEER
- グループ3.8:NFC-FとPEER2PEER
2013年に追加定義された仕様
- LLCP
- SNEP
NFCフォーラム準拠のテストのレベルに応じてご提案いたします。お問い合わせは、ポジティブワンまで。