Segger Embedded Studio v3.10で最も注目すべきは、GCCとClang/LLVM、それ以外のコンパイラとして、IARコンパイラ、Keilコンパイラの統合開発環境およびデバッグ環境として利用することができる点です。また、Embedded Studio は、異なるコンパイラから移行するプロセスが容易になり、IARとKeil社のツールチェーンをサポートするプロジェクトインポートツールが付属しています。その他、改善点として、GCCとClang/LLVMを含んだプログラムのビルド能力が向上し、処理能力も高くなっております。
Segger Embedded Studio v3.10により、様々なコンパイラをシームレスに統合することができ、同じ環境にて、共通のデバッガとして利用することも可能です。同時に、異なるコンパイラの性能を容易に比較することができ、最高のコードを生成したものを取り出すことができます。そして、統合開発環境やデバッグ環境があれば、GCCと商用コンパイラとの使い分けができ、実質的にライセンス費用を削減することが可能です。
◆Segger Embedded Studio v3.10概要 ・Rowley CrossWorks Professional IDEをベースのGUI ・プリビルドC/C++コンパイラ、GCC及びLLVM/Clangコンパイラ ・組込みシステム向けのANSI/ISO Cに準拠した標準Cライブラリ ・STL Container、RTTI、例外処理に対応したC++ライブラリ ・IARとKeil社のツールチェーンをサポートするプロジェクトインポートツール ・対応CPU: ARM7/9,ARM Cortex-A5/A7/A8/A9/A12/A15/A17, ARM Cortex-M0/M0+ /M1/M3/M4/M7, Cortex-R4/R5 ・豊富なマイコンデバイス用のスタートアッププロジェクトを用意 ・ソースコードエディタ ・J-Linkデバッガにシームレス対応 (ライセンスをJ-linkで管理) ・ホストOSサポート:Windows、Linux、MAC OS X ・マルチプロジェクトマネジャーシステム ・豊富なマイコンデバイスの内蔵フラッシュ、外部フラッシュにダウンロード及びデバッグ可能 ・RTOSプラグインサポート有り(embOS等) ・評価版ダウンロードで30日間の無償評価可能 (30日後にビルド可能なコードサイズが32KBに制限)